福島便り
会津大(福島県会津若松市)は24日、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」の最終評価で、5段階中上から2番目の「A評価」を受けたと発表した。日本人留学生の輩出や外国人留学生の受け入れ数が目標に対し大きく上回ったことなどが評価された。
同事業は世界レベルの研究や国際化を進める大学を国が支援する取り組み。同大は2014(平成26)年9月に採択を受けた。2023(令和5)年度までの10年間、「『心・技・体』三位一体による世界で活躍する革新的ICT人材の輩出」をテーマに、学生の英語力向上や海外でのインターンシップの機会創出など国際的な人材育成に取り組んできた。
同大によると、2023年度は日本人留学生の輩出が135人、外国人留学生の受け入れは270人で、いずれも大学が設けた目標値の2倍以上となった。企業と連携したソフトウエアの開発や、浜通りの高校生向けに学生がプログラミング授業をするなどの活動も評価を得た。産学連携を担う岩瀬次郎副理事長兼副学長は「今後も事業を継続しながら、10年間で得たノウハウを会津全体の国際化につなげたい」と話した。