福島便り
大雪の影響で2月4日から終日運休しているJR只見線の会津川口(福島県金山町)―大白川(新潟県魚沼市)駅間のうち、只見(福島県只見町)―大白川駅間が17日、運転を再開した。県境の国道252号の橋が流失して只見町から新潟県に直接行き来ができない中、約2カ月ぶりに新潟側と鉄路がつながった。只見駅周辺には利用客が訪れ、温かい雰囲気に包まれた。
午前9時30分の只見駅発の列車に数人が乗り込んだ。地元住民らが見送り、手を振った。午後2時25分、只見駅着の列車から降り立った利用客に観光関係者が豚汁を振る舞った。横浜市に住む西原裕子さん(74)は町出身で、法事のために利用した。車窓からの眺めに「涙が出るほどうれしかった」と振り返り、「ずっと只見線を応援する」と話した。
19日までは只見―小出(新潟県魚沼市)駅間で上下計2本のみを運転し、20日以降は同区間で上下計6本の通常ダイヤで折り返し運転を行う。会津川口―只見駅間は雪崩の恐れがあるため、引き続き運転を見合わせる。