福島便り
福島県洋舞連盟の設立50周年記念公演で披露される新作の現代舞踊「Memory(メモリー)」の合同練習は6日、郡山市の三穂田公民館で行われた。連盟特別顧問で脚本、演出などを担う市内の横山慶子さん(浪江町出身)が、半世紀の節目を飾る作品の振り付けなどを指導した。
横山慶子舞踊団の団員と研究生、オーディション合格者の計25人が参加した。姿勢、指先、目線など細部にこだわり、本番で使う音楽を流しながら個人と全体の動きを確認した。
作品は92歳の横山さんの半生を軸に復興の祈りを込めた内容。自らも舞台に立つ横山さんは「完成度は3分の2程度」と現状を説明し、「被災した経験を踊りで残したい」と新作への思いを語った。
連盟設立50周年を記念した「洋舞の祭典2025」は8月31日、いわき市のアリオスで開かれる。出演者は本番まで月1~2回の合同練習を重ねる。