福島便り
福島市の福島駅前自主夜間中学の公開授業は7日、市民活動サポートセンターで開かれた。市内育ちの音楽家・大友良英さん、元文部科学事務次官の前川喜平さんが、福島で活動する思いを語った。
大友さんは、音楽に親しむハードルを下げる教育がしたいと語った。「震災や風評で福島の誇りは傷つけられたが、皆でつくる音楽が、福島の新しい誇りやアイデンティティーになる」と強調した。
前川さんは、義務教育を受けられなかった人々に学びの場を提供する重要性を伝えた。「震災後、福島に力を貸したいと思っていた。今後も福島と人生を共に過ごしていく」と語った。
講演会には約50人の一般参加者が集った。大友さんの手がけた夜間中学校校歌を斉唱したほか、講演後の質疑応答も活発に繰り広げた。(県北版)