福島便り
福島県昭和村に伝わる「奥会津昭和からむし織」の後継者育成を目的とした体験生(織姫)事業の32期生3人が決まり、本格的な活動を開始した。9日、村内の昭和温泉しらかば荘で歓迎会が開かれた。
32期生は柳佳奈子さん(神奈川県出身)、塚原朱李さん(東京都出身)、山郷志乃美さん(埼玉県出身)。活動期間は来年3月末まで。
歓迎会では、舟木幸一村長が「栽培から機織りまでを体験する中で人々の温かさや自然の豊かさを感じてほしい」とあいさつした。渡部節雄村議会議長が歓迎の言葉を述べた。体験生が意気込みなどを語った。
からむし織は村内で生産されているからむしを材料にした織物で、国の伝統的工芸品の指定を受けている。3人は村内で生活しながら糸作りや染色、織りなどの技術を学ぶ。体験生は3人を含め146人となった。