静岡県牧之原市長が福島県白河市訪問 歴史超え交流誓う 「政敵」田沼意次と松平定信ゆかり

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静岡県牧之原市長が福島県白河市訪問 歴史超え交流誓う 「政敵」田沼意次と松平定信ゆかり

福島便り


江戸幕府の老中・田沼意次ゆかりの静岡県牧之原市の杉本基久雄市長は10日、福島県白河市を訪問した。白河藩主・松平定信が築城した小峰城で鈴木和夫白河市長と懇談し、過去の遺恨を超えて未来志向の関係を深めることを誓った。
牧之原市は田沼が藩主となった相良藩が置かれた地。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に登場する田沼と定信は歴史上、深い確執があったとされる。ゆかりある両市の間で文化・観光の両面で交流を深めようと今年2月、鈴木市長が牧之原市を訪ねていた。
杉本市長は初めて白河市を訪れた。「ドラマのご縁が交流につながり、ありがたい。来年もそれ以降も交流が続けばいいと思う」と語った。鈴木市長は「定信と田沼はドラマを通じて再評価されるはずだ。決して和解ではないが、持続的な交流のあり方を具体的に考えていきたい」と応じた。
杉本市長は11日、定信をまつった南湖神社を参拝後、翠楽苑で呈茶を体験する。昼食時は白河ラーメンを味わう予定。